正直、自分で一から調べ、申請した場合、かなりの時間がかかってしまいます。でも、ご安心ください。法務局のホームページを何度も読み、印鑑証明書申請方法について熟知した結果、 簡単かつ時短な法人印鑑証明書の取得方法を見つけました!
その方法とはずばり、オンライン申請。この申請方法がなぜ推奨されているのか。直接・郵送申請との違いとは。必要書類は何があるのか。どんな手順を踏めばいいのか。今回は、法人設立で忙しくしているあなたに、この法人印鑑証明書についての疑問を 10分で解決 していただきます。
法人印鑑証明書申請をスムーズに進め、事業の立ち上げも是非成功してください!
会社の印鑑証明書の取得方法
法人設立の際に必要になる印鑑証明書。 印鑑証明書の発行には、まず法務局で実印登録が必要です。実印登録をするには、登録をしたい法人実印を用意する必要があります。
法人実印の購入がお済みでない方は、会社の実印購入の記事をお読みください。
ハンコを購入後、実印登録の手続きに入るわけですが、申請資格に決まりがあるのは、ご存知ですか?代表取締役または代表者が申請の資格対象になります。株式会社の場合は、取締役の方でも可能です。
実際、代表以外の代理人でも請求が可能ですが、印鑑届けをする際には、 代表者が記入した委任状が必要になります。 それに加え、*代理人個人の実印または認印が必要になることも忘れないようにしましょう。
*注意 代表者個人のハンコは、実印が無い場合、登録をしていない認印でも可能です。
法人実印登録また法人印鑑証明書申請は、法務局にて行う必要がありますが、個人の実印登録は、市区町村役場にて行いますので、混乱しないようにしましょう。
では、法人印鑑証明書の概要がわかったところで、法人印鑑申請方法を見ていきましょう。
法人印鑑証明書の申請方法は何種類?
法人印鑑証明書の申請方法は、大きくわけて3つ。では、その3種類の申請方法の違いを見ていきましょう。
〇法務局にて申請する方法
法務局に出向き、窓口にて直接、申請する方法。即日で発行していただけるので、 早急に証明書が必要 という方におすすめの申請方法です。
印鑑証明書の申請可能な法務局では、 証明書発行請求機が設置されており、この機械でも法人印鑑証明書の申請が可能です。 待ち時間が長く時間がかからないため、この請求機での申請も推奨されています。
法務局の方に質問がある方、法人設立・代表社印登録が初めてで不安な方には、この申請方法がおすすめです。疑問点がある際には、納得のいくまでお話を聞くといいでしょう。
手数料:450円(平成25年4月1日に変更され、安くなりました)
〇郵送申請する方法
必要書類・450円の収入印紙を法務局に郵送し、申請する方法。法人印鑑証明書は、直接法務局に行き、交付してもらう方法と郵送での交付方法、2つがあります。
郵送での返信を希望の方は、 法務局から自宅までにかかる郵送費用の切符を貼った返信用封筒を一緒に法務局に送る必要がある ので、忘れないよう、注意してください。
申請書を送る際は、会社の重要事項が記入してある書類ですので、書留でお送りすることをおすすめします。
※注意
郵送申請をお選びの際は、法人実印を法務局に既に登録済で 印鑑カードをお持ちの方のみ 可能な法人印鑑証明書申請方法になりますので、充分ご注意ください。
手数料:450円+切手代
〇オンライン申請方法
専用ソフトを自宅などのパソコンにダウンロードし、申請する方法。法務局推薦の申請方法で、手数料もお安くなっています。
証明書受け取りは、直接窓口での受け取りと郵送の2種類あります。 お忙しい方には、優しい申請方法 なのではないでしょうか。自宅で申請・受け取りができることに加え、希望であればオンライン証明書を交付してもらうことも可能です。
※注意
印鑑証明書をオンライン申請するには、法人の電子証明書を取得する必要があります。発行手数料等が発生するので、ご注意ください。さらに、郵送申請同様、 実印登録を法務局済の方のみ の申請方法になります。
オンライン申請:登記・供託オンライン申請システムはこちら
手数料:
オンライン請求し、郵送で送ってもらう場合・・・410円
オンライン請求し、窓口での交付の場合・・・390円
ここまで申請方法について見てきましたが、自分にあった申請方法はみつけられたでしょうか?オンライン申請・郵送申請は利便性に優れていますが、印鑑カードをお持ちの方のみの申請方法ですので、注意しなければいけません。
では、次に、申請に必要な書類を見ていきましょう。代表社印登録をしていない方・している方、どちらの方でもわかりやすいようまとめました。
必要書類は6つだけ
印鑑証明書を受け取るのに、多くの書類は必要ありません。ですが、会社実印登録をまだお済みでない方は少し多くの書類を用意する必要があります。
○実印登録がお済みでない方
- 提出者身分証明証
- 代表者実印
- 代表者個人の印鑑証明書
- 身分証明書・印鑑をお住みの各市区町村役場で登録する必要があります
- 印鑑カード交付申請書
- 印鑑届書 (法務局のHPからダウンロードすることが可能です)
- 印鑑証明書交付申請書 (法務局のHPからダウンロードすることが可能です)
この6つがあれば、法人実印登録・法人印鑑証明書申請が一度にできます。
○印鑑登録を既にされている方
1.印鑑証明書交付申請書
2.印鑑カード
3.身分証明書
この3つで請求が可能です。 印鑑カードを取得すれば、とても簡単に印鑑証明書が申請できることがわかります。
必要書類を収集したのち、印鑑証明書申請になります。では最後に、どのような手順で印鑑証明書を請求するのか見てみましょう。
この手順で完璧!印鑑証明書を受け取るまでの流れ
直接申請
会社の本社所在地を管轄する法務局登記所又は法務局証明サービスセンターの窓口に直接出向き、手続きをする。
*法人印鑑登録が必要な場合
印鑑購入
↓
必要書類収集・記入
↓
法務局に出向く(予約不要)
↓
印鑑カード申請手続き
①身分証明書 ②代表者実印 ③代表者個人の印鑑証明書
④印鑑届書 ⑤印鑑カード交付申請書を提出
↓
印鑑カード受け取り(即日)
↓
法人印鑑証明書請求手続き
①身分証明書 ②印鑑カード ③印鑑証明書交付申請書を提出
or
証明書発行請求機の指示に従い、
法人印鑑証明書請求手続きを踏む
↓
法人印鑑証明書交付(即日)
という流れになります。流れを忘れてしまっても、必要書類をきちんと持参すれば、 法務局の方が誘導してくださるので 、ご安心ください。↓
必要書類収集・記入
↓
法務局に出向く(予約不要)
↓
印鑑カード申請手続き
①身分証明書 ②代表者実印 ③代表者個人の印鑑証明書
④印鑑届書 ⑤印鑑カード交付申請書を提出
↓
印鑑カード受け取り(即日)
↓
法人印鑑証明書請求手続き
①身分証明書 ②印鑑カード ③印鑑証明書交付申請書を提出
or
証明書発行請求機の指示に従い、
法人印鑑証明書請求手続きを踏む
↓
法人印鑑証明書交付(即日)
*法人印鑑登録が必要でない場合
必要書類収集・記入
↓
法人印鑑証明書請求手続き
①身分証明書 ②印鑑カード ③印鑑証明書交付申請書を提出
or
証明書発行請求機の指示に従い、
法人印鑑証明書請求手続きを踏む
↓
法人印鑑証明書交付(即日)
↓
法人印鑑証明書請求手続き
①身分証明書 ②印鑑カード ③印鑑証明書交付申請書を提出
or
証明書発行請求機の指示に従い、
法人印鑑証明書請求手続きを踏む
↓
法人印鑑証明書交付(即日)
印鑑登録をお済の方は、踏む手続きが一つのみなので、 郵送・オンライン申請をおすすめします。 即日に申請書が欲しいという際は、直接申請がいいでしょう。
郵送申請
必要書類収集・記入
↓
封筒に必要書類・返信用封筒等を入れ、
会社の本社所在地を管轄する法務局登記所又は
法務局証明サービスセンターに郵送
↓
郵送にて法人印鑑証明書受け取り
or
直接、法務局に証明書を取りに行く
↓
封筒に必要書類・返信用封筒等を入れ、
会社の本社所在地を管轄する法務局登記所又は
法務局証明サービスセンターに郵送
↓
郵送にて法人印鑑証明書受け取り
or
直接、法務局に証明書を取りに行く
オンライン申請
必要書類収集・記入
パソコン上で行うのでパソコンの中に
記入済の書類がある必要があります
↓
ネットが繋がる場所・パソコンを用意
↓
申請者情報登録
法務局リンク
↓
法人の電子証明書を取得
↓
専用のソフトをダウンロード
ソフトダウンロードリンク
↓
指示に従い、申請書請求する
↓
後日、指定した場所に郵送で証明書受け取り
or
法務局に直接受け取りに行く
パソコン上で行うのでパソコンの中に
記入済の書類がある必要があります
↓
ネットが繋がる場所・パソコンを用意
↓
申請者情報登録
法務局リンク
↓
法人の電子証明書を取得
↓
専用のソフトをダウンロード
ソフトダウンロードリンク
↓
指示に従い、申請書請求する
↓
後日、指定した場所に郵送で証明書受け取り
or
法務局に直接受け取りに行く
全体の手続きの流れを見てきましたが、どんな流れを踏み、法人印鑑証明書が発行されるのかご理解いただけたでしょうか。
一見、難しく見えるこの手続きですが、実際、そこまで複雑ではありません。必要書類をきちっと収集することができれば、あまり 時間もかけずに証明書を取得することが可能です。
まとめ
法人印鑑証明書の申請方法・必要書類・取得手順を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。会社設立の際は、手続きがたくさんあり、寝る暇もない!という方もいらっしゃると思います。
今回の内容が、少しでもそんな多忙なあなたの助けになればなと思います。陰ながら応援しています。